セントジョーンズワートの特徴と効能

セントジョーンズワートにはどのような特徴がありますか?

セントジョーンズワートには、次のような特徴があります。

 

■単独使用での安全性は高いものの、医薬品との併用には注意が必要です。

 

■うつ病に対して医薬品と同等の効果があります。

 

■即効性はありませんが、2〜3週間継続して服用すると効果が現れます。

セントジョーンズワートにはどのような効能がありますか?

セントジョーンズワートに期待されるのは、次のような効能です。

 

■不安症、神経症 
■軽症から中等度のうつ病 
■季節性(冬期)うつ病

セントジョーンズワートのサプリメントはどのようなものですか?

セントジョーンズワート(SJW)というのは、
和名を「セイヨウオトギリソウ」といいます。

 

セントジョーンズワートは、
軽症から中等度のうつ病やうつ状態に対して医薬品と同等の効果があり、
副作用の発現頻度は医薬品よりも低いことが示されています。

 

なお、日本や米国ではサプリメントですが、
ドイツやオーストリアでは、
処方箋の必要な医薬品として扱われています。

 

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セントジョーンズワートの安全性は?

セントジョーンズワートは、
単独で用いる場合には、安全性は高いとされています。

 

しかしながら、肝臓での薬剤代謝酵素に影響を及ぼし、
他の医薬品の血中濃度を変化させることから、
医薬品と併用する場合には注意が必要です。

セントジョーンズワートの有効成分は?

うつ病では、何らかの原因によって、
脳内の神経伝達物質であるセロトニンや
ノルアドレナリンの量が減少しているのですが、

 

セントジョーンズワートには、次のようなものが含まれています。

 

■ヒペリシン 
■ヒペルフォリン
■フラボノイド系ファイトケミカル 
■タンニン類...など

 

ただし、単独の成分が抗うつ作用をもつのではなく、
複数の有効成分の相互作用によって、
セントジョーンズワートの効果が得られると考えられています。

セントジョーンズワートの臨床試験について

セントジョーンズワートは、
これまでに行われた多数の臨床試験において、
軽症から中等度のうつ病に対して効果のあることが示されてきています。

 

具体的には、23の臨床試験に参加した1757人の患者において、
抗うつ効果が報告されています。

 

ちなみに、これらの臨床試験における
平均的な投与期間は4〜8週間ということです。

 

また、8つの臨床試験では、
セントジョーンズワートの効果が、
医薬品(抗うつ薬)と比べられており、
セントジョーンズワートが医薬品と同等の効果をもつことが示されています。

 

ただし、重症のうつ病患者を対象にした臨床試験では、
セントジョーンズワートの効果は認められていないほか、

 

同じ臨床試験において、
比較のために用いられた医薬品の方も効果は認められていません。

 

ということから、セントジョーンズワートは、
軽症から中等度のうつ病に効果があるサプリメントといえます。

 

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セントジョーンズワートの摂り方は?

セントジョーンズワートというのは、即効性はありませんので、
少なくとも2〜3週間程度は継続して服用する必要があります。

 

なお、標準化された製品は、
ヒペリシンを0.3%程度、あるいはヒペルフォリンを3〜5%程度
含むように調整されています。

 

ちなみに、1日あたり500〜900r摂取するとされていますが、
1800rまで増量が可能です。

セントジョーンズワートと日光過敏症について

セントジョーンズワートによって、
日光に敏感になり日光が当たった部分に
発疹や発赤などの皮膚症状が出る日光過敏症を生じることがありますので、
強い紫外線などは浴びないように注意します。

セントジョーンズワートによる日光過敏症とは?

動物実験においては、日光過敏症は、
セントジョーンズワートの投与量の増加に比例して生じます。

 

なお、日光過敏症というのは、特殊な病態ではなくて、
一般的な医薬品などで生じる場合や、
原因不明のケースが多く認められます。

 

また、日光過敏症ではなくて、
アレルギーのために発疹や皮膚のかゆみなどの症状が現れることもあります。

 

上記のような場合には、
サプリメントの摂取量を減らして様子を見るか、
あるいは中止するようにしてください。

セントジョーンズワートはどのような点に注意が必要ですか?

セントジョーンズワートを使用する際の注意点は、
いくつかの医薬品との相互作用をもつことです。

 

これは、セントジョーンズワートの成分により、
肝臓の薬物代謝酵素であるチトクロームP450、
その中でも特に種類の異なるCYP3A4とCYP1A2という分子種が誘導され、

 

同じ酵素によって代謝される
他の医薬品の血中濃度に影響するために生じます。

 

また、セントジョーンズワートは、
薬剤の排泄を調節するP糖タンパクにも影響を及ぼします。

 

その結果、経口避妊薬(ピル)や抗HIV薬(インジナビル)、
ある種の免疫抑制剤(シクロスポリン)や抗不整脈薬、
気管支拡張薬(テオフィリン)、血液凝固防止剤(ワーファリン)などと併用しますと、
それらの効果を減少させることがあります。

 

さらに、一部の抗ガン剤との相互作用も知られていますので、
何らかの医薬品を服用している場合には、

 

セントジョーンズワートを併用する前に
必ず主治医に相談するようにしたいところです。

 

★セントジョーンズワートと併用できない医薬品は?

 

セントジョーンズワートと併用できない医薬品として、
抗うつ薬の一種である
モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬(塩酸サフラジン)があります。

 

一般にセントジョーンズワートは、
抗うつ作用のある医薬品とは併用しません。

 

これは、例えば、医療現場でよく使用される
SSRIという種類の抗うつ薬を併用すると、
過剰症を引き起こす可能性があるからです。

 

このように、セントジョーンズワートは、
他の医薬品と併用する際には注意が必要になります。

 

なお、セントジョーンズワートは、
うつ病に対しては医薬品と同等の効果があり、
医薬品よりも副作用は少ないのも確かです。

 

なので、セントジョーンズワートを上手く利用することで、
効果を得るようにしたいところです。

 

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